海外生活も節目の年だったので…
良い機会と思い、当時の思いを書き出してみました。
人生を振り返ることで、今後の方向性を考えることができたり、客観的に物事をみれたりしますからね。
- 米国で暮らすことになったきっかけ
私は1995年に最初は2年間の予定で海外赴任となり、最終的にビザを3回更新し、2006年に米国永住権取得を機に起業し現在に至っています。日本へ帰国するタイミングは2度ありましたが延長となりました。
- 激動の90年代
インターネットとパソコンの普及によって世界が急速に変わった90年代。大量の情報にアクセス出来たり、日本との時間も距離も縮まり、当時を思い出すと通信手段もFAXからメールとなり画期的でした。今となってはFAX送信時に出る『ピーヒャララ』の音は懐かしく思います。物凄いスピードで世の中や会社も変わっていった時代です。
日本へ帰国した方達から、システムが進み過ぎてついていけない、浦島太郎状態で大変だという近況報告を『メール』で受け取ったことを覚えています。
帰国したら新しいことをキャッチアップするのが大変だろうなぁ、長くなればなるほど新しく覚えることが増えて大丈夫だろうか?と真剣に考えたり、帰国後の変化に対する不安があったのは事実です。今思うと小さなことを悩んでいたんですね。
- ビザ更新時が転機
着任してからの1年間は人手が足らず、家には着替えに帰るくらいでほとんど会社で仕事をしていました。
いったい誰が労務管理をしてくれているのか?と思ったほどで、労務管理の重要性を身をもって知り、仕事を早く終わらせるため(休みを確保するため)の業務効率化を考え、自分自身の身を守るために自己管理能力が鍛えられ、同時に台風などの災害対応及び事件事故に対する危機管理対応力が身に着いた期間でもありました。
その後、明らかに人員不足だったこともあり、日本から新たに4名の派遣が決定した時は、諸手を挙げて喜び、一日でも早く着任してほしいと待ち遠しかったことを覚えています。4名の増員ですから、もう嬉しくて嬉しくて。
これで週一日は休みが取れると思ったもので、間違いなく人生の中で一番働いていた時期です。
私自身も会社と面談の結果、ビザの延長が決まりました。このまま米国にいてもいいかなぁと思い始めたのはこの頃です。
- 右へ倣えが苦手
日本では『まわりに合わせる』『目立つことは控える』など生活の中での暗黙のルールが多く、それに合わせている自分が時折息苦しく感じることがあり、言葉には出しませんが、何かが違うと心の中で思っていました。
最近の事で例えるなら、コロナ禍の夏、しかも炎天下の35度超えの日に、5分歩いて誰ともすれ違うこともない田舎の町で、マスク着用をしていた方の映像をみて、まさにこれだと思った瞬間で、同調圧力という言葉も浮かびました。
米国で暮らす限り、その息苦しさや違和感を感じることはなく、自分のペースで生活することが出来るし、何より自由です。皆あまり細かい事は気にせず寛容で、気楽に暮らせることで心のストレスを感じない自分になっていきました。
調和も大切にしつつ、個を重んじる環境というか?自分らしく生きられるという事が米国で得た一番大きな収穫で、米国に留まろうと徐々に気持ちが傾いてきたように思います。
- 誇れる日本
海外に暮らすことで改めて日本の良さも実感しています。
例えば治安の良さ、マナーがよく親切、清潔な街並み、国民皆保険、インフラの整備、公共交通機関の定時運行、美しい自然や歴史・伝統文化、日本食やアニメ・マンガなど世界に誇れることがたくさんあります。
オーバーツーリズムの問題もありますが、日本は人気の旅行先であることは間違いありません。今では日本食含む関連のフェスティバルやアニメ、漫画等のイベントなど世界各地で開催され人気です。
- 多種多様でダイナミックな人生経験ができる
米国のように多種多様な人種が集まる国で暮らすと、日本では経験できない多くのことを体験することができます。こういったことも米国で暮らす理由の一つです。
米国内には、ネイティブアメリカンだけでなく、ラテン系、ヨーロッパ系、アフリカ系、中東系、アジア系と、不法移民(滞在者)を含む多種多様な人々が集まっています。多様性(宗教、食生活、文化、その他)に触れられることはとても勉強になり魅力の一つです。
また、多民族国家でありながら、愛国心が強いことは、ある意味素晴らしいと感じます。民主党、共和党関係なく米国が大好きで誇りを持っています。国歌でもある君が代を歌わない、国旗に礼をしない国民がいる日本とは違い、羨ましい限りです。
- 国土面積世界3位米国50州の魅力
米国は、本土49州とハワイ州を含む全50州からなる合衆国で、国土面積は962.8万km²(世界第3位の国土面積)です。日本の国土の約25倍にあたります。米国本土には東部、中部、山岳部、太平洋時間の4つのタイムゾーンがあり、ハワイとアラスカは本土とは異なるタイムゾーンです。
広大な土地を持つ米国には、多くの魅力的なスポットが点在しています。ハワイのイオラニ宮殿など歴史的な建築物から、大自然が作り出した雄大なグランドキャニオンやヨセミテ国立公園、多国籍グルメまで非常に多様で楽しめます。但し、広大で多種多様な人々が集まっているが故に貧富の差や薬物問題、人種差別などはあまり表には出てきませんが、忘れてはならない社会問題も抱えています。
- 各種手続きは簡単
各種申請手続きが簡単な米国では起業しやすく、新規参入のハードルも低い。最先端技術の開発や人工知能AI、バイオテクノロジー、医薬品、宇宙開発などさまざまな分野で革新的な進歩を遂げています。西海岸では自動運転タクシーが走っていたりするなど規制が厳しく許認可制度が複雑な日本と比べるとかなり前を進んでいます。
- 何度でもチャレンジが可能な米国社会
年齢性別に関係なく、人生いつでも挑戦、失敗しても何度でもチャレンジが許されるという考え方を米国社会は広く共有しています。外国人にも平等にチャンスを与えてくれる懐の深さがあるのは米国社会の素晴らしいところです。否定から入らない国それが米国です。
米国に暮らしているからといって、日本が嫌いというわけではありません。日本は生まれ育った母国で、日本人だという気持ちが変わることはないでしょう。ただ、当時の気持ちとしては日本で暮らすより、米国で暮らすメリットの方が上回っていたという事です。自分の生き方に合った選択だったのかなと思います。
ざっくりですが…
これが米国で暮らす、暮らすことになった(暮らしている)経緯と理由です。
<追記>
日本は治安の良さ、マナーがよく親切、清潔な街並み、国民皆保険、インフラの整備、公共交通機関の定時運行、美しい自然や歴史・伝統文化、日本食やアニメ・マンガなど世界に誇れることがたくさんあります。
それなのに、なぜか『幸福満足度』が低いという現実があります。これは一体どうしてなのか?不思議に感じるところでもあります。
物質的な豊かさが必ずしも精神的な満足度に結びつかない現代の日本における複雑な問題を反映している気がします。
心の豊かさ、寛容さは大切ですね。
と、なんだか最後はお坊さんの説法っぽくなりました(笑)
